言いたい放題

今年は蝉が鳴かない

今年は蝉が鳴かないような気がする。去年の今頃は、もううるさいぐらいに鳴いていたと思うのだが、今年は、2〜3日前に始めて、にいにいゼミがソロで鳴いていたのを聞いた。今日は会社の近くで油蝉が鳴いているのを聞いた。こちらの方もソロ演奏だった。

今年は、少し遅れているだけだ。きっともうすぐセミたちのコンサートが始まるに違いない。私はもう少し待つことにした。

ところで、例年、蝉には出てくる順番が決まっている。まず、にいにいゼミ。そして次に油蝉。そして、みんみんゼミの登場だ。最後にツクツクボウシとヒグラシ。しかし、私が住んでいる東京郊外のとある地域では、ヒグラシの鳴き声を聞かない年が多くなった。

にいにいゼミは、体も小さいし、まあ、前座といったところだ。油蝉は、体は一人前に大きいが、羽の色が、にいにいゼミと同じ不透明で、茶色をしている。最初の前座よりは存在感のある2番目の前座といったところ。前座だが、熱心なファンはすでにいる。

そして、その次に主役が登場する。いうまでもなく、みんみんゼミだ。そのブルーとグリーンのボディーはかなり大きい。そして、にいにいゼミや油蝉と違って、羽が透明なのが特徴。まさに、蝉の大様といった風貌で、神々しくもある。鳴き声も、にいにいゼミや油蝉とは違う。つまり、にいにいゼミや油蝉は、同じ音を同じ調子で発しているだけなのに対して、みんみんぜみの場合は、旋律と音程があり、音楽になっているのだ。「(最初はピアノ=弱く=で始まり)ミンミンミンミンミンミンミンミン(だんだん強くなり=クレッシェンド)ミンミンミンミンミンミーーーーーー。(次にフォルテ=強く=になって)ミーーーンミンミン(ミンミン)ミーーー。ミーーーンミンミン(ミンミン)ミーーー。・・・・ミーーーンミンミン(ミンミン)ミーーーーーー(最後は主音で終わる)」。

蝉のコンサートは、主役のあとにもアーチストが登場する。つくつくぼうしだ。秋がそこまできている残暑の厳しい日に透き通った気高い声で鳴き始める。「しゅくしゅくしゅくおーーしんしゅくしゅくしゅく、おーーしんしゅくしゅくしゅく・・・・おーーしんしゅくしゅくしゅく、おんよーす、おんよーす・・・おんよーす、しゅるしゅるしゅるしゅる(デクッシェンド=だんだんちいさく)」。つくつくぼうしは、みんみんぜみと違って、体は小さく華奢な感じだ。しかし、器量がよく、蝉界の女王といったところだ。


秋が始まるころの夕方に林の中で、物悲しい声を響かせるのがヒグラシだ。「かなかなかなかなかなーーーーー、かなかなかなかなかなーーーーー・・・かなかなかなかなかなーーーーー」。しかし、最近あまり、聞かなくなった。こういう時代になってくると、少し物悲しい声は、みんな聞きたくないからと、お呼びがかからなくなってしまったのだろうか?

「そんなことは、ないのに。少なくても私は、その少し悲しげだけど、とても趣がある歌声を聞きたいと思っているのに」

[2010/07/25]

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